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外国人エンジニアにインタビュー|トランス・コスモス
外国人エンジニアにインタビュー|トランス・コスモス nsk

外国人エンジニアにインタビュー
~彼らはなぜハングリーなのか?~

2021.05.21

エンジニア

当社では、グローバル化の加速に備え、向上心が高く業務に取り組み、日本人を引っ張っていくような外国人エンジニアを積極的に採用しています。
今回インタビューする2名は、リードエンジニアの立場から若手エンジニアを引っ張るだけではなく、自身のスキルがすでに高いにも関わらず、日々の忙しさに言い訳せずに、常に勉強し技術に果敢にチャレンジしています。そのような 向上心の高い意欲的な彼らをみて、若手エンジニアのモチベーションもあがり成長スピードが早く、チームとしても自然と前向きに活性化しています。
そんな彼らの意見を聞くことで、日本人エンジニアが前向きに業務に取り組むきっかけになればという願いと、外国人雇用を考えている方のヒントになれば幸いです。

ノウェルさんのインタビュー

ノウェル-インタビュー1 ノウェル-インタビュー1

これまでの職務経歴を簡単に教えてください

大学卒業後、給与計算や在庫管理システムなどのビジネスソリューションを提供するスタートアップ企業で、フルスタックエンジニアとして3年間勤務しました。その後、transcosmos Asia Philippines, inc.(以下、TCAP)に移籍し、JavaScriptフレームワークを使ったフロントエンドのWebアプリケーションを開発しています。

そもそもなぜエンジニアという職業を選んだのですか?

私は子供の頃テレビゲームが大好きでした。また、勉強中にコンピューターの科目が出てくるようになると、いつも楽しみにしていました。それからコンピューターに関連したコースに進み、エンジニアになりました。

ノウェルさんはフィリピンから日本に駐在していますが、初めはどのように思いましたか?また、東京側からの誘いがあったことが関係していると思いますが、フィリピンではなく日本で働こうと決心した決め手は何でしたか?

最初はとても緊張しました。何と言っても、自分の国を離れるのが初めてだったからです。それと同時に、日本に来ることは私の夢のひとつでもあったので、日本に行けるとわかったときにはとてもうれしくて興奮しました。
私は常に挑戦と新たな知識を求めているということもあり、それがなによりも優先されることでした。
そのため、お誘いを受けた時にはチャンスだと思い、日本で働くということを即決しました。

ノウェル-インタビュー2

来日前の日本の印象を教えてください

アニメ!桜!
小さい頃から、日本のアニメを観て育ちましたが、日本には私が初めて経験するユニークなコンテンツが沢山あると思います。

自分の国では、日本で働くきっかけは、どのようなケースが多いですか?

フィリピン人にとって、最も一般的な理由は給与だと思います。また、多くの人が日本で働けるようになることで、今後のキャリアが有利になることは間違いないです。しかし私の場合、日本は夢にまで見た国でもあるということも含め、他にもいくつか理由があります。そのような日本文化が好きで、働きたいと思う人もいると思います。

ITにおいて、前職のような日本とパイプを持っているような会社は多いのでしょうか?また、グローバルでいうと、どのような国からの発注が多いのでしょうか?

TCAPでは、日本企業と直接仕事をすることはありませんが、JavaScriptのサポートが必要な場合に、時々お手伝いをしていました。グローバルでは、ロシア人、オーストラリア人、シンガポール人と仕事をしています。

そんなグローバルの仕事をしていく中で、日本と海外での、ITでの仕事の差はありましたでしょうか?

仕事の規模の違いもあるかもしれませんが、TCAPや以前の会社で働いていたときは、お客様と直接会話してニーズを伝えるなど、ほとんどすべての業務に携わっていたので、日本のITの仕事のプロセスはより組織的で構造的だと思います。分業であることは仕事が効率的になり作業に集中できるメリットもありますが、その反面、エンジニアが要件や仕様を深く考える機会が減ってしまうというデメリットもあります。

日本はまだまだ、ITでの教育で遅れていると思いますが、自身の国はいかがでしょうか?また、遅れている日本が、どのようにしたら、ITエンジニアが育つと考えますか?

この件に関して、日本をどのような視点でランク付けするかによります。日本にはJRPGや日本発のゲームがたくさんありますし、全体的に見れば日本のIT教育はそれほど遅れていないと思います。ただし、 遅れてしまっていると思うことの大きな問題は言語だと思います。ほとんどのリソースが英語で提供されているため、私の国のように英語が一般的な他の国ではオンラインで読んで学ぶことができ、学習するのに苦労しないです。 ITエンジニアの最新情報がアメリカからなどで英語が多いため、その全てのコンテンツは日本語にならないですし、翻訳されるのに時間もかかることでしょう。
そのため日本語のリソースがもっとあれば、助けになると思います。

ノウェル-インタビュー3

日本とフィリピン、両方で働いた経験をお持ちですが、どのようなところに違いを感じましたか?

私が最初に感じたのは、日本メンバーの仕事熱心さです。来日して研修期間だった頃は、その熱心さにとてもびっくりしましたが、一人一人の仕事のモチベーションと責任感の高さに惹かれて、自分も頑張ろうと思いました。
フィリピンでは、他の職場ではどうかわかりませんが、想像以上に騒がしかったり、長い間、隣の席の人同士で話したり笑ったりしています。日本では、仕事中はチームを見渡して、気が散らないように、集中する時とそうでない時でメリハリをつけているように思います。
また、日本では誰もが礼儀正しく挨拶をします。フィリピンでは、気が向いたときだけ挨拶するメンバーがまだ多いと感じています。友人に挨拶をするにしても、言葉の選択のせいで、あまり丁寧ではないこともあります。

日本と自身の国とで、劇的にかわったことはありますでしょうか?

私がフィリピンにいた頃は、片道3時間かけて通勤していましたし、同僚も同じでした。これはとても非効率的ですし、普通の日でも朝5時に起きて帰宅するのは2時を過ぎることがありました。そのため、まだ仕事をやりたいのに、定時に帰らないといけない現実がありました。

フィリピンにいた頃と、今の日本での1日のスケジュールを教えてください。

フィリピン フィリピン

  • 04:00 ~ 05:00
    起床・出勤
    仕事の準備をして出勤します。日によって、また道路状況によって異なりますが、通常は2~3時間かけて移動します。
  • 09:00
    出社
  • 09:00 ~ 18:00
    業務
  • 18:00
    退社
    帰りの通勤が楽になるように(※おそらく渋滞に巻き込まれるのを避けるために)、普段は午後11時から深夜0時までいます。
  • 24:00 ~ 25:00
    帰宅
    プロジェクトがそんなに忙しくない場合、勉強会を開きます。技術内容によって参加するかどうか自分で決めます。

日本 日本

  • 07:00 ~ 08:00
    起床・出勤
    朝7時から8時頃に起きて、仕事に行く準備をします。移動時間は1時間程度。
  • 10:00
    出社
  • 10:00 ~ 19:00
    業務
  • 19:00ごろ
    退社
    プロジェクトや仕事量によっては、夜10時から11時まで仕事をすることもあります。
  • 20:00 ~ 21:00
    帰宅
    プロジェクトや仕事量によっては、午後11時から午前1時になることもあります。
ノウェル-インタビュー4

業務の中で大切にしていることは何ですか?

常に新しいことにチャレンジすることです。
新しい技術の開発は、多くの場合、一人の人間から始まります。しかし、いつの間にかグループ全体が参加して、気合いが入っていくようになっていきます。 開発の途中で壁にぶつかったときも同様です。 挑戦していると、必ず誰かが手を差し伸べて応援してくれます。 もちろん、私も困っている開発者を応援したいと思っています。 挑戦的なプロジェクトは、エンジニアとしての好奇心を刺激し、自分自身を成長させてくれます。

ノウェル-インタビュー5

エンジニアリングの世界は常に新しい技術を吸収して自分の身にしていくことが大切だと考えます。そのなかで、ノウェルさんはどのようにして情報収集していますか?

はい、エンジニアリングの世界ではただ学んだだけでは終わらず、さらに継続と吸収が必要だと思っています。私は普段、チェックすべき新技術の情報源として、YouTubeやオンライン記事を利用しています。

近年、Webエンジニアリングの分野において、日本は後進国と言われておりますが、実際日本で働いてみて、ノウェルさんからはどのように見えますか?日本のエンジニアや働く環境自体に足りていないと感じることはありますでしょうか?

最近では、技術に合わせたドキュメントのローカライズが顕著になってきています。また、私は エンジニアが一つの技術、例えばプログラミング言語を完全に理解すると、新しい言語の習得が容易になると思っています。 新しい技術を理解するために最も必要なのは、最初にしっかりとした基礎を身につけることだと思っています。例えば、条件分岐やループ処理などです。この基礎ができていれば、別の技術に移行するのも簡単です。

アジアでは国ごとに、アメリカのシリコンバレーのように、ITに特化した町があることが多いとききますが、フィリピンでもそういった町があるのでしょうか?
もしあれば、その町のデジタルインフラ環境はどうなのか、また、どのような人が、その町にきて、なぜ、ITの町になったのでしょうか。

フィリピンでは、BGC(Bonifacio Global City)がシリコンバレーと言ってもいいかもしれません。

主にIT、BPO、ゲーム関連の企業が集まっています。そこは、フィリピンで最も優れたデジタルインフラのひとつで、ほとんどの人が英語で流暢に話します。しかし、その地域には企業が密集しているため、他の地域に比べて生活費が高くなっています。

ITに特化した街になったのは、政府や当局が街の管理に力を入れているからだと思います。

ノウェル-インタビュー6

エンジニア目線から、BGCで働くことと日本で働くことの違いや、メリットデメリットはなにかありますか?

BGCや日本という差などを語るよりも、これは、世界中どこにいっても一緒ですが、エンジニアがスキルを伸ばすためには、自分自身でのエンジニアの努力と、働く環境そのものにかかっていると思います。
働く環境は、挑戦的なことができるかなども含まれています。エンジニアが十分なサポートで上手く挑戦すれば、どこにいても成長し続けると思います。

最後に、今後はどのような仕事をしていきたいですか?

現在のプロジェクトは、ReactやNode.jsを利用するなど、仕事としてモダン開発ができていると思います。
AWSでサーバ構築することもあり、インフラ構成まで考えるフルスタックエンジニアに近い形で働いています。
あえていうのであれば、フィリピンではモバイル開発もしていましたので、それもまたやりたいです。ARとVRも楽しそうです。また、AI開発にも興味がありPythonを使った多くのアプリケーション開発も機会をみてやりたいです。

もっと、未来の話をすると、エンジニアになるきっかけになったゲーマーでもある私はいつかゲーム開発の仕事をしたいと思っています。現在も趣味でゲームを作っていますが、ゲームを作るには、エンジニアリング、オーディオ、アートなど多くのことを応用する必要がありますし、ゲームのための良いストーリーやテーマも不可欠です。
基本的に多くのことをしなければならないのですが、それが最も楽しいことだと思っています。

最後に、 本サイトのプロジェクトは、私が現在の技術として良いと思うアーキテクチャを考えて作り上げましたので、愛着がありますから、このサイトをより良く発展させていくことも、今後やっていきたい仕事のひとつです

陳希さんのインタビュー

陳希-インタビュー1 陳希-インタビュー1

これまでの職務経歴を簡単に教えてください

最初は日本のスマホメーカーのプロジェクトでテスターとして、ITの仕事を始めました。その後、フロントエンドの勉強を行い、今まで7年間にわたってずっとフロントエンドエンジニアをしております。中国の家電メーカーでは、オンラインストアを開発し、三年後にはオンライン映画会社で自社のオンラインストア、これに関するCMSシステム、ニュースサイトの開発を行なっておりました。

それぞれ何名くらいのチームで、どれくらいの企業規模だったのでしょうか?
また、そこでどうやって実力をつけていったのでしょうか?

私がいたチームはだいたい20名くらいで、企業規模は400名くらいでした。
そこでどうやって実力をつけたかというと、本当にラッキーで、プロジェクトのリーダーの能力が今でも天才ではないかと思うほどに高くて、その人から色々と教わったことが大きいです。
その人は、天才でありながら誰に対しても分け隔てなく親切に教えるため、そういった姿勢が今の私に多少なりとも影響を与えていると思います。

陳希-インタビュー2

そもそもなぜエンジニアという職業を選んだのですか?

偶然でした。ずっと絵を描くことが好きだったため、実は、最初はデザイナーになりたかったんです。
ただ、 業界全体にUIデザイナーが多すぎて、大手会社でデザイナーとして勤める機会が少なかったので、結局需要が急増するエンジニアになること を決めました。

デザイナーではなく、エンジニアを選んだことに後悔はありますか?チャンスがあればデザイナーになりたいと、今でも思っているのでしょうか?

キャリアを築けて教える立場になってはいますが、それでも機会があれば、いまでもUIデザインはやりたい気持ちがあります。
ただ、最近は本当に忙しくて、エンジニアの勉強を優先してしまいデザインの勉強を疎かにしてしまっています。でもそれは言い訳だと思っていますので、また時間をみつけて、デザインの勉強も始めていって、少しでもそういうチャンスがあればできるようになりたいです。

立場的にものすごくハードに働いてくれていますが、前職と比べてなど、含めてどう考えていますか?

中国にいた時もそうでしたが、制作・開発するということは、ハードワークの時があるのは、ある程度は仕方がないと思っています。ハードワークはもちろん辛いですが、その際に学ぶことが多いことも事実です。
ハードワークの時こそ、作業だけに囚われずに、考えることが重要だと思っています。

来日前の日本の印象を教えてください

中国と関係深くて、美しくて、すごく綺麗な国です。
この時代になっても、現金を使う人が圧倒的に多い国。
食べ物の味は薄味であり繊細で、すごく健康的です。

陳希-インタビュー3

自分の国では、日本で働くきっかけはどのようなケースが多いですか?

日本の大学から卒業した人以外の場合だと、主に2ケースあります。
一つは、日本の会社が、中国の大学に来て就職セミナーに参加し、日本に興味を持っている新卒を募集することです。
トップ大学の限りではなく、一般的な大学にも外国企業の就職セミナーもあります。
もう一つは、経験者として、日本に来て働く人も多くいます。直接、大手会社のオンライン面接を受けて日本に来る人がいて、派遣会社員として日本に各会社で働いている人もいます。

来日して、ビザをとって、日本で働こうと思ったきっかけは勇気がいることだと思いますが、大きな決断をするに至るまでの過程と、なぜ、日本を選んだのかを教えて欲しいです。

個人的には、家族と一緒に日本に暮らすためにやって来ました。
しかし、海外で働くと言えばやはり日本を選ぶかもしれません。中国人にとって日本は、本国からも近く、言語と文化も近いです。多くの中国人にとって、心理的に近い国ですよね。
職業の方向については、日本のインターネット業界は数年前の中国のようにだんだん盛んに発展している段階に入っています。そういったことからフロントエンドエンジニアには多くの就労の機会を持つができると考えました。また、社会の高齢化の原因からか、日本の職場では年齢制限が厳しくなく、私の年齢でも正社員雇用されることが比較的に多いと思い判断しました。

IT分野での、日本と中国を比較して、なにか思うことはありますか?

IT分野のアウトソーシングビジネスに関して、今の日本は2〜3年前の中国に似ていると感じています。
2〜3年前から中国では、開発をアウトソーシングせずに自社でやる会社が多くなってきました。
そんなことから少しずつですが、小中規模のアウトソーシング会社は自社開発の波に揉まれて、なくなっていきました。
それでも大規模な会社は、今私がやっているような銀行プロジェクトや、政府関係の仕事を担っているため残っています。
今後そういったことから、 日本もアウトソーシングの分野においては大規模な会社しか残らない可能性があると思います。
そのため、お客様に私たちの価値をどのように生み出せるかを考えていくのは重要ですし、自社のITサービスを作っていくことが大切だと考えます。

陳希さんはこれまで日本での業務を続けて今年から正社員のエンジニアとして働いてくれています。日本で正社員になろうと決めたきっかけは何だったのでしょうか。

私は職場を変えることが好きではない人間です。会社で自分の職業発展の方向を本当に求めていきたいです。
そのため派遣社員の時から、プロジェクトにコードを書くたびに、自分のキャリアの将来を考えて、正社員になる方が私の期待に合うと思い決断しました。

正社員になってみて、どうだったでしょうか。未熟なメンバーを引っ張っていきたいと言ってくれていましたが、実際に実行に移してくれていて助かるのですが、教えている未熟なメンバーに求めたいこととか、もっと勉強して欲しいとか、メッセージはありますでしょうか?

優秀なエンジニアに育って欲しい人に、期待すること・伝えたいことは、沢山あります。

特に、最近思うのは、 エンジニアは指示を受けて、それをただやる段階から卒業 すべきです。

よくあることですが、社内のデザイナーやテスターがバグではないのに、バグとして提出したとします。
そういう時に、いつまでも自分で考えてみてバグかバグじゃないかを見極められなく、誰かに聞かないと判断できないようでは、優秀なエンジニアになれません。

当たり前のことですが、 自分で判断して回答できるということは、エンジニアが要件をしっかりと理解して、開発に取り組んでいるということ です。
最終的にアウトプットを考えて作ることを意識することで、考える癖がつくので成長が加速すると考えていますし、要件をしっかりと理解するとアウトプットをイメージすることができるため、そのアウトプットに向かって自身がなにを学ばなければいけないかを考えられるため、その人の技術力も自然と向上する のではないでしょうか。

正社員への実感については、毎日が本当に忙しくて、まだ実感はないです。
みんなが早く成長して、もう少し楽できるようになりたいです(笑)

陳希-インタビュー4

日本で働くうえで苦労したことは何だったでしょうか?
日本独特の文化で、困ったことはなかったでしょうか?

やっぱりIT関係の用語に未だ馴染んでいないため技術のコミュニケーションを取る中で時々円滑でなかったことですね。IT用語を解説する本を買っていて頑張って覚えていますので、これからもっとスムーズに技術のコミュニケーションを進めたいと思います。
日本独自の文化に関しては、あいまいな言い方に関して、判断に迷うことがあり、真意を汲み取るのが難しい時期がありました。
Google翻訳を活用したり頑張って勉強して、今はだいぶなくなりましたが、日本語は表現が豊富で大変ですね。

日本と自身の国とで、劇的にかわったことはありますでしょうか?

中国にいた時は、残業の後、終電に間に合わせるために22時ぐらいからイライラしてしまい、慌てて地下鉄に駆けつけていましたね。なぜかと言うと北京の終電はどの線でも大体22時までだからです。日本に来て終電がほぼ0時以降でしかも翌日の電車運営の間がわずか4時間という点がとても便利で不思議だなと今も感じています。

中国にいた頃と、今の日本での1日のスケジュールを教えてください。

中国 中国

  • 08:40
    出社
    家を出ます。
  • 10:00
    始業
    出勤。オフィスに着いて、その日の仕事を始めます。
  • 12:00
    昼食
    お昼の時間。Uber Eatsなどの出前アプリで、お昼を頼んで、みんなと喋りながら、お昼の時間を楽しんでいます。休憩時間がたくさんあるので、昼寝もできます。
  • 14:00
    午後の仕事開始
    午後の仕事を始めます。新しいプロジェクトが始まる際は、打ち合わせをします。
  • 16:00
    勉強会
    プロジェクトがそんなに忙しくない場合、勉強会を開きます。技術内容によって参加するかどうか自分で決めます。
  • 19:00
    退社
    仕事が終わったら、当日のコードをプッシュし、退勤します。終わってなければ、引き続き残業します。
  • 21:00
    ※リリースある場合
    状況により、退勤の時間が違います。ほとんど夜9時までに退勤できます。ただし新しい機能をリリースするのが夜になる場合、退勤できる時間は翌日の5時になります。

日本 日本

  • 09:00
    始業
  • 09:30
    朝会
    その日の仕事予定を報告します。
  • 10:00
    打ち合わせ
    各プロジェクトの打ち合わせ時間で作業を明確にし自分の疑問をみんなに相談する時間です。
  • 13:00
    昼食
    お昼の時間。※在宅で、皆でとらないため、お昼の時間は自由なことも多いです。
  • 14:00
    午後の仕事開始
    午後の仕事を始めます。会議がなければ、自分のプロジェクトを引き続きやります。
  • 17:00
    進捗報告
    ディレクターにこの時点までの仕事の進歩を報告します。
  • 17:30
    夕会
    夕会で、一日の仕事を報告します。
  • 17:50
    業務の続き
    残った仕事を引き続きやります。
  • 19:00
    退社
    状況により、退勤の時間が違います。

ITにおいて、前職のような日本とパイプを持っているような会社は多いのでしょうか?また、グローバルでいうと、どのような国からの発注が多いのでしょうか?

大連や上海などは、まだあるかもしれません。
ただし、近年では政治の関係かと思いますが、北京に日本と繋がる会社はほとんど残っていません。
ずっと中国国内向けのの会社で働いていましたので、具体的な状況はあまりわからないです。

日本と中国での、ITでの仕事の仕方の差はありましたでしょうか?

北京の職場では一般的にプロジェクトの最初から基本設計などの技術方向が技術リーダーに定められるのに対して、
日本の職場においては多くの場合、末端のエンジニアも問題に対して自主的に学習や調査の能力を持つことが重視されます。これは一番大きな違いでしょう。

陳希-インタビュー5

日本の会社が優秀な外国人エンジニアを受け入れるためには、どのようなことを意識することが大切でしょうか?

国それぞれの文化とイデオロギーを尊重し、エンジニア同士にグローバル意識を持ってお互いに思いやりながらタスクを推進できる環境を築いていければ優秀な人材がどんどん集まってくる のかなと思います。

日本はまだまだ、ITでの教育で遅れていると思いますが、自身の国はいかがでしょうか?また、遅れている日本が、どのようにしたら、ITエンジニアが育つと考えますか?

相対的に言わせていただければ、中国の大学には理工系の人が多いです。労働者の割合から言えば、情報科学コースを勉強して、IT業界に従事する人数も過剰にいて需要と供給のバランスが保たれていません。
ここ数年、小中学校でプログラミング授業が始まったと言われています。数年前の大学入試の数学問題にもプログラミング思考力を考察する問題がありました。時代の発展に伴って、児童向けのプログラミング塾もあちこちにあります。本当に不思議なことですね。
でも、日本は昔からずっとロボット産業で世界をリードしています。
そのため、実はITの後進国ではなくて、民生やベース産業の需要が違うだけで、出力方向が違っているだけかと思います。

休日はどのように過ごしていますか?

撮影が好きですから、天気がよかったらいつも名所に行って写真を撮ります。家にいれば、水彩画を描きます。

陳希さんはJavaScriptの経験が豊富ですが、JavaScriptの専門性を深めたい理由などはありますか?

客観的な理由です。
中国、特に北京では、 フロントエンドエンジニアとしてJavaScriptをうまく使わなければ仕事を探せない からです。
簡単にいうと、フロントエンド技術はJavaScriptの技術ですから、特別な理由はないです。

Webのモダン開発では、APIファーストになっており、フロントエンドエンジニアがバックエンド領域、インフラ領域も理解しないといけない状況になってきておりますが、そんな中で陳希さんが高めていきたい技術などはありますか?

少し前から、フルスタックエンジニアとして働いています。毎日使っている技術はReactとNode.jsです。
もちろん過去のプロジェクトのメンテのために、jQueryも使います。
その中で研究を深めたいのは、たぶんReact.jsでしょう。Facebookで開発された枠組みなので信頼できるし、大型プロジェクトの開発にも向いています。また、前職は主にこの技術を勉強していたので、Reactを好んで熟知しています。

日本でこれをやれば、海外でも受けそうや、成功しそうだという、ビジネスはありますか?

ありきたりにはなりますが、5G時代になりましたし、ますますネットワークが強化されてくるでしょうから、リモート技術はより発展していくと考えられるのではないでしょうか。
この話題はちょっと深いですが、私の考えでは、まだまだそんなに多くは予測できませんが、色々と考えていきたいです。

アジアでは国ごとに、アメリカのシリコンバレーのように、ITに特化した町があることが多いとききますが、中国でもそういった町があるのでしょうか?
もしあれば、その町のデジタルインフラ環境はどうなのか、また、どのような人が、その町にきて、なぜ、ITの町になったのでしょうか。

中国にはITに特化した町がない気がしますね。政府がインターネット企業の発展を支援していますので、もともとトップ大学が多く、多士済々(人格に優れた立派な人物が数多く集まっていること)の北京と上海は優先的に支援された都市で、深圳(しんせい)は香港に近く、経済的には余裕があり、人材確保もできます。そのため、大量のインターネット企業が北京、上海、深圳(しんせい)に集まっています。近年有名なインターネット企業は別の街にもあります。阿里巴巴(アリババ)の本社が杭州にありますので、あの街も大量な人材を集めることに成功しています。そのためインターネット企業が多い都市に、シリコンバレーのような区域があります。ITに特化したエリアを形成しています。

陳希-インタビュー6

最後に今後の日本でのキャリアプランを教えてください!

自分のスキルや技術能力を伸ばしていくだけでなく、自分の努力を通して、一人前とも言える能力の優れたエンジニアチームを培っていく事 を、さらなるプランとして望んでおります
また、そのチームが育った時には自社サービスを作っていきたいです。

まとめ

陳希-インタビュー7

なぜ、外国人エンジニアがハングリーかについてですが、インタビューを通じて感じたことは、2名ともそれぞれ違った理由があり、今に至っていました。

ノウェルさんは好きなゲームからテクニカルに興味を持ちエンジニアになったことから、なにもプロジェクトがないゼロの状態でも新しいことにチャレンジすることが楽しいと思い、それをチャレンジするために勉強していく、先天的な様相が多いと思いました。

陳希さんはもっとも需要が高い仕事がフロントエンドエンジニアであったためエンジニアになったことから、プロジェクトのアウトプットをいち早く理解してそれを作るために、いろいろと勉強をしていく、後天的な要素が多いと思いました。

それでは、彼らがなぜハングリーであると思うのでしょうか。

それはきっと、それぞれ違った理由であっても、2人の共通点として 「学ぶ目的が明確にあり、それに対していつだってタフに勉強をし続ける」 ということが言えるからだと思います。

これはエンジニアだけの問題ではなく、外国人だからということでもなく、仕事ができる全員に当てはまる共通事項なのではないでしょうか。

彼らのチームは、若手エンジニアを含め非常に成長が早く、前向きに仕事をしていますし、異文化に対して気後れすることがないと思いますし、情報感度もあがっています。

そのため、外国人エンジニアを採用される立場の方へのメッセージは、人材不足や人件費などの考えばかりではなく、違う視点を持ってみて欲しいです。

とくにIT分野に関しては、外国人の方がスキルもモチベーションも高いことが多く、異文化である彼らがチームに入ることで、グローバルな視点のチームを作れる可能性があり、前向きなチームが作れる可能性があるという点に着目して欲しいです。

IT分野も人材不足がこれからもっと起こってくると思います。
そのため外国人を受け入れていくことは、今後さらに必要になることでしょう。

そのような近い将来のためにも、会社と外国人エンジニアがWIN-WINの関係を築ける土壌を作り、共通の目的や意図になっている環境を作れば、彼らを受け入れられる体制を作れていることになり、今より強いチームが作れると考えます。

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